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Channel: YESのやっさんのブログ
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ホンダ除雪機HS555は乾式クラッチです。

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急に想定外の大雪が降ると
珍しい修理が急には入ってきます。

HS555は多分20年以上前に販売してるのですが
現在も655になって現役機種です。

家庭用の小型機種で、最近の大雪には向きませんが
予算などこの機種でなければ・・というお客様に買って頂いたものです。

この機種だけが乾式の多板クラッチを使っておりまして
ミッションケースに水分が入ったりすると
シューが剥がれたり、回りっぱなしになったりします。

今回も回りっぱなしになるのに力がかかるとローターが回らないという事で
同時に2台入ってきました。

Vベルトの機種は除雪機部分をごっそり外して交換しますが
コイツは前のローターから順番に全部外します。
イメージ 1
コイツがクラッチアッセンブリで修理済みのものです。
イメージ 2
交換した部品はこの通りバラバラ・・・
シューはズタズタ、レリーズベアリングはガタガタ、アスベストの粉がたっぷり・・・
イメージ 3
念の為、点検したら2台ともクラッチの動きが悪く
ワイヤーは交換、アームは錆びついて動きが悪く外してグリスアップします。
しかし、このアームがカタイ時はまず拔けないのです。
で・・どうするかというとスライドハンマーの先に合うナットを溶接します。
そしてガンガン引っ張れば抜けるんですけど
普通の工具ではちょっと難しいですね。
組んでしまえば見えないし邪魔にもなりませんのでそのまんま付けときます。
ナットは一個数十円程度です。スライドハンマーは重宝します。
イメージ 4
昔、農機の修理でベアリングのアウターだけが錆びついて拔けないし
叩くところも無いと鉄工所に持っていった所
そこの親父さんが叩くとこ無いんなら作ったらええやんけ!って
ジジジっと鉄の棒を溶接してハンマーでコンコン!
ついでに熱も加わって簡単に外れます。

正にカルチャーショックでした。物事はこう考えればいいんだ・・・って。

今日はアルミブリッジの溶接に始まって、溶接機の稼働率が高いです。




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