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Channel: YESのやっさんのブログ
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7年目のDF2をOHします。

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今回は青森県から送って頂きましたDF2で2012年モデルです。

シフトレバーが固くなったのとそろそろあちこちが気になると言うことでしたが
7年経つと、どうなってるか興味がありました。

結果はやはりそこそこ来ております・・・

まずはサーモスタットの蓋を開けて様子を見ます。

サーモを外すと塩の塊が溜まってますね。
細い通路がこのままでは確認できませんでしたので
ヘッドを外すかな・・・

アノードも交換ですが・・・外れるかな?
ワイヤブラシでプラス溝を掃除して
インパクトのビットを軽く叩き込みます。
ここは関西風に言いますとカマシが大事です。
イメージ 1

無事外れました。
イメージ 2

エンジンを外していきます。
アンダーカバーごと外すと下からのネジ4本でごそっと外れます。
シフトレバーは軽く錆びついてますが大事なく外れました。
イメージ 3

そしてキャブとタンクを一緒に外し、ヘッドを外します。
ここで注意・・・してる間もなくプッシュロッドがエンジンブロック内にポトン!
クランクケースを割ることになります・・・が、
ひたすらブロックを降ってると落ちてきます。
知らないと泣きたくなります。ブロック分解はDF2はけっこう大変です。
最初びっくりしましたが、今でも出てこなかったらどうしようとは思います。
ヘッドを降ろすとこの通り!狭い通路はすでに梗塞しておりました。
イメージ 4

ヘッド側もドライバーで指してる所は塞がっております。
イメージ 5

各通路を確認しながら
細いものでホジって高圧エアで飛ばしていきます。
クランクケースに飛び込まないように詰め物をしておきます。
イメージ 6
キレイにしたらガスケットの当たり面を傷付けない程度に
サンドペーパーで磨きます。
一部に液体パッキンが必要だったりします。
先日もお問い合わせ頂いたお客様にご注意申し上げましたが
サービスマニュアル無しで組み立てるのはリスクが多すぎます。
我々でも必ず確認しますから。
イメージ 7
BF2と違ってガスケットがたくさん必要です。
いつも思うんですが2PS作って儲かってるのはホンダだけじゃないかな。
ブロック全バラシすると部品の数が全然違います・・・

イメージ 8

ここのネジは頭7MMです。8MM頭でも問題ないだろうに・・
ネジ山は同じ5MMだからね。
こいつは錆びてませんね((笑)厚みも違うし金かかってそうです。
イメージ 9

エンジンの用意が出来たので組み始めるんですが
念の為、ギヤオイルを点検すると・・・・やってみてよかった!
練乳状のオイルが出てきました。
イメージ 10

全部組んでから点検したら、エンジン降ろしからやり直しです。

作業は難しくなくても段取りは十分考えないといけません。
はい。最初見とけばよかったんですよね?

圧力テストした結果、インペラ下のプレートとの合わせ面らしく
プレートを外して由布で穴を塞いだら空気漏れは無くなりました。
ギヤケースの分解は無用でホッとしました。

出来るところを組み立てます。

アンダーケースを取り付けます。
ブロックの面は奥になるのでガスケットを掃除するのも
アンダーケースは外したほうが楽ですね。
ここの位置決めのノックピンは細くて曲がりそうなので
外したら交換したほうが良さそうです。
イメージ 11

小さなアノードとサーモスタットを取り付けます。
通路がキレイになってるでしょ?
イメージ 12

後はギヤケースの部品が来たら組み立てて完成です。

大体DF2のOHの作業内容が掴めて来ましたね。

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