先日からDK2の訳あり10台の件について
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ギヤケースを外してシャフトを交換します。まずはギヤオイルを抜きます。
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どういうことか??と言う質問を多数頂いております。
ここで説明させて頂きます。入荷したトランサムL10台。
メーカーに残っていたトランサムLを皆さんがほとんどお持ちのSに改造して
提供させて頂くということになるのですが
提供させて頂くということになるのですが
お前がやって大丈夫か??などの疑問もあるでしょうから(笑)
ギヤケースの分解の説明と共にご紹介します。
LはSに足を長くするために大きなスペーサーを入れて長くしてる事が多いのですが
つまりそのスペーサーを外してやるわけです。
ですが、そうするとシャフトも短くするのは当然として
水冷だと冷却水を揚げるパイプやギヤチェンジをするシャフトなども交換することになり
ワリと多い仕事(何で?)ですが、普通に厄介な仕事です。日本語が変?
しかし、空冷で遠心クラッチだと随分楽になります。
しかし、少々値引きしてもらっても元々5000円高いので
シャフトを買ってブッシュを買ってパッキンを買って、工賃も考えると
工賃は全く出ない・・状態です。
なので、超耐水限定ということにさせて頂きます。
手術台に上がったL、同じようなヒレが2段についてます。
???色がオカシイ??新品なのに水の混入?
新しいギヤオイルを抜くとこういう色の時期があります。
金属の粉が混じって黒くなっていく過程でこうなる様です。
たまにクレームだと言われてシール交換することもあったんですが真相は抜いた後じゃわからないんですよね。
プロペラボスはこじる溝がついてますが、ドライバなどでこじると
塗装も剥げるし欠けることもあるので、弊社では上下のネジ穴に特殊工具を引っ掛けて
グルッと回して外します。
シャフトの長さが10数センチ違います。
パッキンは使えそうですが新品に交換します。
残ったパッキンを綺麗に取るのに、私はノミを使います。
棟梁が使うような高級品はアルミまで削りそうなのでアマチュア用のセット物。力が入れやすくてGOO!
組み立てたギヤケースは一応圧力テスト。0.4k程度でテストします。異常なし。疑いは晴れました。
全部でこれだけの部品を交換してSに生まれ変わります。
ゴムブッシュは右の小さな穴がSの方は空いておりません。
左上の通称下駄にはそこに通るパイプが付いてるんですが、なぜ付いてるのか?
左上の通称下駄にはそこに通るパイプが付いてるんですが、なぜ付いてるのか?
今回は改めてホンダに聞いてみましたら
Sと違って水面から離れるので排気の脈動を利用して、水を跳ね上げ
シャフトとゴムブッシュの摩耗を防ぐのに冷やしてるんだそうです。勉強になりました。
これだけなら黙ってたらわからない・・のですが
予備検査のプレートにはトランサムはLと書いてあります。
因みに免許無用艇に使用するのには無用な認可ですので関係ありません。
そうでなくても検査の時に改造しました・・程度で通りますけどね。
そしてお送りする箱は少々大きいので切って縮めてお送りします。