Quantcast
Channel: YESのやっさんのブログ
Viewing all articles
Browse latest Browse all 432

結局同じこと?

$
0
0
12月初旬からご相談いただき
個人で買った船を運んで修理して欲しい。おいくらですか?と、言うことで
指摘されたPTT一式を交換して・・・部品が高いので、交換工賃は格安で・・・
お引き受けしたわけですが
こういう場合、大体何か起きます((笑)・・いや、すでに起きてることが多いです。

まず、コレは想定内・・ですが、工賃は格安((泣)ですが部品代は頂きます。

PTTのモーターが回らないので、チルトが降りない。
上のピンを外してあるしやってみた、
さらにリリーフバルブも緩まらずにボケてしまって諦めた??
すでにモーターは交換した事があるようだしアッセンブリ交換なのですが
こんなことしたことがありません・・・カット!
イメージ 1
コレでチルトが降りるようになり?
次はスルーチューブですが、やはりガッチガチ!コレもカット!
コイツは高等技術です。やるまでわかりませんでしたけど((笑)
ぶつ切りにしてバーナーで炙ってプレスで20トン!やっと外れました。
ハンマーなんかお呼びじゃない・・・・
イメージ 2
ブラケット下部のアノードは無い!盗難?
そしてPTTが組み終わり、納品時期が迫ってから一応試運転・・・・・
一本死んでおる・・・・プラグは新品のようにピカピカ・・
つまりまたしてもやってみたけど諦めた・・である。
お客様に相談の結果、キャブ掃除だが
その日発注しか年内間に合いません・・必要最小限プラスを見切り発注しました。
キャブです。想定通り3番は下手すりゃ分解不能・・やっさんヘタしませんから((笑)
ピッカピカに仕上げましたが、エンジンがかなりお疲れのようだし
どうなることやら・・・
イメージ 3

無責任のようですが一番最初にこんな事もあろうかと圧縮は測っておいたのです。
PTT交換してエンジン修理不可では笑えませんから。

インマニを取り付け・・・???なんか変?ネジが短い?5MMしか噛まないボケる!
妄想・・キャブの掃除を試みた・・(通路は詰まってるのにチャンバーは綺麗だった)
なんとか外せたがネジが堅くて怖くなって短いネジを付けてゴマカシた?
またしてもやってみたが諦めた・・・

もう一度キャブを丸ごと外してボケかけたネジ5本!全部だ。タッピング。
ネジがないのでステンレスのボルトをカットして作りました。
トドメは刺さなかったようでネジ穴修正だけでがっちり締まりました。
無事にエンジン始動して同調を取ります。
メーターもくたびれて、針が盛大に振るメーターがあります。
一番右の写ってないヤツは時計で言うと15分位目にも留まらぬ大振動で☓。
いいところ3個で同調を取りますが、真ん中のそこそこ触れるメーターは
ゴム管を手で潰しながら合わせてます。プロだね~~!
イメージ 4

このメーターは借り物なんです。
YESのデジタルメーターはゴム管の付け根がモゲちゃって現在使用不能((笑)
滅多に使わなくなりましたから、ついつい放置してしまって・・

やはりエンジン本体が古いのでビタッとアイドリングとは行きませんでしたが
2ストよりもずっとマシ・・程度。

なんとか物にはなりましたが、リモコンケーブルは白くひび割れた赤色だし
操作も少しばかり硬い気がします。
交換したらとは最初に言いましたが今はいいと言うことでそのまま・・
2年程度放置ということなら、インペラも一緒に・・キリがない・・・

そして納品で漁港に降ろしてエンジンのかけ方をご指導して
アイドリングしたまま料金を頂いてる途中で・・・検水が出てない・・・
少し空ぶかしで出てきますが、ちょっと心配・・

年明けにインペラ交換しに行くことになりました。

ここで一つご忠告。
こういう事はよくありますし、ご注文にはお答え致します。
出来ないことだけプロに頼むのは、私達でも同じ事なのでおかしくもありません。

しかし、動かない物をうまく直すには順序が入ります。
うまく直すイコール結局安く直るのです。

まず、YESに運んだら一度、見積もりを取って下さい。
エンジン始動からスタートします。
まずは見積もりの見積もり。
動かないものはそこそこ直してみるまでモノになるかわかりません。
そこまでの見積もりです。
圧縮を測りキャブを掃除してエンジンが始動してみて
とりあえず使えそうかどうかを確認します。

検水が出にくかったらギヤケースを外してネジが折れないか点検します。
そこまでやってから最終確認をして見積もりします。
インペラ交換できないエンジンはもう使えないのと同じです。
ギヤケース交換になったら、大変です。
そして最終の部品注文です。
一番高い部品は勿論、見積額の多くを占めますが
最初に交換して最後までできなかったら泣くに泣けません。
すべての部品のバックオーダーや供給不可がないかなども確認します。

個人が売り出してるエンジンは何かワケがあって手放すのです。
完動品ならそろそろ寿命だとか・・・
今回も色々やってみて結局諦めたのかな・・などと考えておりました。

ここだけ直して欲しいと言う気持ちはよく分かるのですが
他の所は全部やりましたから・・というスタンスが取れなければ
一見安いようですがリスクの多い進め方だと言えると思います。

これで今年の修理は終わりました。

今年は皆様にはたくさんのお仕事をいただき本当に有難うございました。
ネットを見ない方たちも口コミでたくさんご来店頂きました。
今期の船外機の販売台数は多分過去最高だと思います。
一重にブログを御覧頂いてる皆様のおかげでございます。

年末年始もお急ぎの用事がありましたら
携帯に転送しておりますので、お電話いただいて結構です。
お酒が入ってるとは思いますが・・・

どうか来年もよろしくお支え頂ますようお願い申し上げます。
それでは良いお年をお迎え下さい。


Viewing all articles
Browse latest Browse all 432

Trending Articles